2021年
3月
03日
水
暖かくなり、芝生が生育してきました。
しかし、よく見るとグラウンド中央部分の状態が良くありません。
近づいて「よ〜く」見てみると、状態の悪い部分では、葉が紫色に変色しています。
状態の良い部分の芝生は、右の写真のように綺麗な緑色です。
実は、グラウンドの管理は、管理予算に余裕がないことから、価格の安い単肥を使用しています。結果、窒素肥料のみ散布することも多く、リン酸が不足していると思われます。
来年度は、もう少しリン酸の施肥量を増やしてみようと思います。
2021年
2月
05日
金
先ほど、「芝草研究所研究員による芝生講座 第1回 芝生の種類と選び方」の動画がYouTubeにアップロードされました。
動画の録画は、県庁で行ったのですが、何度も失敗しやり直しをしました。カメラは録画状態にたままで、撮影者はいなかったのですが、それでもカメラを前に話すのは、かなり緊張しました。
動画は、下記リンクより確認できます。
そう言えば、最後に言い忘れておりました。「チャンネル登録と高評価お願いします!」
こんな動画を作って欲しいなどありましたら、動画のコメント欄までお願い致します。
https://www.youtube.com/watch?v=6TnNqu7wVyA
2020年
10月
29日
木
1カ月前にグラウンドにライグラスの種を播種しました。秋に暖地型芝草の上にライグラスの種を播種することをウィンターオーバーシードと言います。略してWOS。暖地型芝草の場合、冬は芝生が休眠して茶色くなってしまうのですが、WOSするとで冬でも緑のグラウンドになります。
現在、まだバミューダグラスが緑度を保っているので、WOSの効果が分かりませんが、寒くなり雑草が枯死してきているので、グラウンドはとても良い状態です。
2020年
9月
03日
木
昨夜の雨でやっと土壌水分が復活しました。8月は、1カ月間ほぼ雨が降らず、28日に1回降ったのみ。28日の雨だけでは、土壌水分がもとには戻らなかったのですが、昨日の雨でほぼ回復しました。下の図は、研究所内に設置してある土壌水分計のデータになります。オレンジ色が土壌の表層から10cmに設置してある水分計、黄色が土壌の表層から20cmに設置してある水分計のデータです。横軸が日付で、左端が8月4日、右端が今日になります。8月4日から土壌水分がどんどんと下がっているのが分かります。28日の雨で表層10cmの土壌水分は一旦上がったのですが、その後、また下がり続けました。昨日の雨で10cmと20cmの両方の深さにおいて土壌水分が回復しました。8月は散水作業が忙しかったのですが、これで散水作業から解放されると思います。いやはや、暑い夏でした。
ムクドリは、今日も芝生の上で何かをつついている様です。
2020年
9月
01日
火
グラウンドに行ってみると、何やら芝生の上に集まっています。良く見てみると、どうやらムクドリのようです。芝生の上に鳥が集まっているときは、たいていの場合、芝生の上または地中の昆虫を食べている時です。グラウンドは、雨が降ると冠水するので、あまり害虫の問題はないと思っていたのですが、さて何がいるのでしょう?ヨトウがいるのかな?と探してみましたが、見つけられませんでした。
2020年
8月
09日
日
長かった梅雨が明けて喜んだのも束の間、今度は暑すぎです。グラウンドの芝生は、8月3日から乾燥し始め、散水が必要になりました。今のところ3日に1回の散水でなんとかなりそうですが、グラウンドを散水するのに半日かかります。葉が丸まった時点で散水すれば、芝生はすぐに元通りに。白っぽくなってしまった部分は、残念ながら枯れてしまいます。
2枚目の写真のような状態で散水すれば、元に戻ります。3枚目の写真のようになってしまうと枯れてしまいます。
グラウンドの芝生は、今年が1年目でまだ根が短いのか、思ったよりも乾燥してくるのが早いです。早く一雨降ってくれると良いのですが。
2020年
7月
27日
月
バミューダグラス’モナコ’を播種してから2カ月が経過しました。まだまだ雑草が多いものの、場所によってはバミューダグラスが密になっており、芝生らしい雰囲気があります。雑草の多いところも、雑草の下にはバミューダグラスが見えます。
2020年
7月
17日
金
昨日は、久々の晴だったものの、今日からまた雨です。天気予報では、雨はまだ続きそうです。バミューダグラスは、冠水には強いものの、他の芝生よりも日光を必要とします。雨ばかりで、日射量が少なく、芝生が「もやし」の様になってきているのが、心配です。
2020年
7月
15日
水
グラウンドが冠水したことで、密になっていたメヒシバが枯死しました。どうやらメヒシバは、冠水に弱いようです。残った雑草は、主にオヒシバです。場所によっては、ヒメクグもあります。オヒシバは、1年生の雑草ですので、密度の高い芝生を作れば、来年の発生量は激減するでしょう。ヒメクグは、芝生の密度を上げて防除できるかは分かりません。今のところ、ヒメクグの発生場所は、グラウンドの一部だけなので、それほど問題ではありません。でも、来年は、除草剤処理する必要があるかもしれません。
2020年
7月
07日
火
一夜明けて、今日も雨です。しかし、溜まっていた水は排水されてしまいました。水がなくなり芝生が見えると、部分的に葉が黄色くなり生育が落ち込んでいます。芝生にダメージ!?と思いきや、近くで見ると、バミューダグラスは元気なのですが、メヒシバにダメージがあります!冠水することで、雑草の生育が落ち込んだ様です。バミューダグラスの生育は、問題なさそうですので、ここから一気に雑草と芝生の密度が逆転して欲しいところ。もう少し長く冠水してくれれば、もっと多くの雑草がなくなっていたかもしれません。
2020年
7月
06日
月
朝、職場に来てみると緑の芝生が消えています!「どこにいったのだ?」と思ったら、水の下に潜っていました。長靴を履いてグラウンドに入ってみると、くるぶしの上ぐらいまで水がきます。深い所では、20㎝以上ありそうです。長靴に水が入ると困るので、ほどほどのところで探索を中止しました。
天気予報では1週間雨ですので、芝生はしばらく水の中かもしれません。1週間ぐらいならバミューダグラスには、全く問題ないと思います。
2020年
6月
30日
火
定期的な雨で芝生も良い感じになってきました。ここ3週間ほどグラウンドの利用を控えて貰っていたのですが、明日から利用を開始いたします。しかし、残念ながら明日は雨。雨の中でサッカーをするのも楽しいと思いますが、余りに土砂降りだと風邪を引いてしまうかもしれません。
2020年
6月
26日
金
芝生、伸びてきました。裸地だった部分も遠目に見れば、緑に見えます。芝生の上に立つと、まだ密度が低くく、雑草が大半なのが分かりますが、お昼休みにサッカーの練習ぐらいならできそうです。本格的な使用の開始は、もう少し時間がかかりそうです。
2020年
6月
22日
月
今日は、雨が降りました。
雨が降ると、バミューダグラスは一気に生長します。メヒシバの生えていない部分では、バミューダグラスが大きくなってきているのが、分かります。
メヒシバの多い部分は、メヒシバの密度が凄いことに!雨だと刈り込みができないので、明日は刈り込みです。
2020年
6月
18日
木
今、グラウンドが緑で被覆されている部分は、ほぼ雑草です。しかし、発芽してきたバミューダグラスが大きくなってきました。雑草の発芽が少なく、遠目には裸地に見える場所も、近寄って良く見てみると、バミューダグラスが発芽しているのが分かります。発芽直後は、葉が小さくて良く分からなかったのですが、昨日の暑さで一気に大きくなってきました。播種量がもっと多ければ、綺麗に見えるのですが、あと2週間もあれば、かなり緑が濃くなるかと思います。
2020年
6月
15日
月
連日の雨により、播種した種がほぼ発芽したようなので、カバーを撤去し、施肥、刈り込みを実施しました。雑草ばかりのところも低く刈り込むことで、発芽したバミューダグラスに日が当たり、生長が促されると思います。
2020年
6月
12日
金
場所によっては、緑が増えてきました!しかし、喜べない事実があります。なんと、9割方がメヒシバです!ヒェ~(叫び)!!!!写真だとメヒシバかバミューダグラスかの判別が難しいのですが、小さい葉のものがバミューダグラス。黄緑の大きい葉がメヒシバです。今後、メヒシバが密になった場所では、バミューダグラスに日が当たらなく、雑草との生育競争に負けてしまうことが心配されます。今は、芽出してからからの”モナコ”
の生育速度が加速することに期待するしかありません。
2020年
6月
05日
金
発芽してきたと思ったら、雑草です。播種前に生育していた雑草を防除するために除草剤を散布し、生育していた雑草を防除したのですが、新し雑草がどんどん生えてきました。生えてきた雑草は1年生雑草のメヒシバです。
良く見るとメヒシバの根本に”モナコ”が発芽しているのが見えます。播種量が少なかったので、小さい”モナコ”がメヒシバの大群に囲まれています!
2020年
6月
04日
木
表面が乾燥すると良くないので、カバーをかけてあります。定期的に40mmのホースに繋いだ移動式のスプリンクラーで散水します。
目を凝らして「よ~く」見ると、発芽している種をいくつか見つけることができました。
2020年
5月
28日
木
バミューダグラスの種を播種しました。”リビエラ”という品種を使用したかったのですが、販売終了のために入手できませんでした。アメリカ各地の試験場で芝草の品種評価をしているNTEPのデータを確認し、"モナコ"という品種が良さそうだと判断しました。本来なら、いくつか有望な品種を試験的に栽培してから採用する品種を決めるのですが、新型コロナの影響でグラウンドの使用頻度が少なくなっているこの夏が芝生化のチャンスです。品種を検討している時間がありませんので、NTEPの結果をここ磐田市でも再現できることを信じて”モナコ”を選択しました。
種が小さいことから、そのまま播種することは難しく、8-8-8の肥料(商品名:グリーンアップ)と混和させ増量させてから播種します。
予算の関係で播種量が少なかったのですが、上手く播種できたと思います。
2020年
5月
27日
水
メリケントキンソウの畑と化している静岡県立農林環境専門職大学のグラウンドを芝生化することになりました。学生にポット苗づくりから携わって貰いたいと考えていたのですが、新型コロナの影響で断念。バミューダグラスの種を播種する方法に切り替えて芝生化していきたいと思います。
本日は、雑草を枯らすために除草剤を散布しました。
2019年
6月
11日
火
公園などの雑草地にメリケントキンソウが発生している場所では、種子が乾燥してトゲが刺さりやすくなっていますので、ご注意下さい。今回、試験用に種子を採取しましたが、素手だったので何度か指にトゲが刺さり痛い思いをしました。今年の発生量は、昨年よりも多い様に感じますが、年々メリケントキンソウが増加しているのは確実です。
対策としましては、密度の高い芝生を維持することが大切です。除草剤での防除は、種ができる前の9月から3月に実施する必要があります。なお、気温の低い時期は、除草剤の効果が表れるまで時間がかかりますので、ご注意下さい。
2019年
1月
07日
月
明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
12月は暖かかったものの、ここ数日で寒さが急に増したように感じます。この寒いなか、研究所ロータリー部分の芝生は、1つは休眠して茶色くなっていますが、残りの場所は、まだ緑色です。うち、手前の芝生は、1年中常緑なトールフェスクという芝生です。しかし、奥にあるのは冬には休眠して茶色くなってしまう暖地型の芝生になります。
写真奥の芝生は、休眠し難い芝生で、寒さに弱いとの弱点があるのですが、今年は例年にも増して緑色が濃いのです。
昨年末が暖かかったのもありますが、実は年末に緑色のペイントで着色してあるのです!接写した写真をよく見ると、緑色のペイントが見えるかと思います。使用した着色剤は、芝生用のもので、主にゴルフ場で使われています。1年中緑色の芝生を見ていたい方には、着色という方法もあります。完全に休眠する前に色を塗っておくのが上手く着色するポイントなのですが、たぶん着色してあることは、実際に作業を見ていた方でないと信じられないかもしれません。ご興味あるかたは、研究所入口のロータリーを覗いてみて下さい。
2018年
12月
25日
火
芝生の排水性を上げるのには、表面勾配が重要になります。暗渠を掘ったとしても、多くの場合、暗渠と暗渠の間隔が広すぎて、意味のない工事になっていることが多いのです。そこで、アメリカの競技場では、表面勾配1.5%が推奨されています。しかし、1.5%の勾配とは、どれほどの勾配なのかをイメージにし難いとの問題があります。計算では、水平1mの距離に対して、1.5㎝の高さの違いで1.5%の勾配になります。距離100mに対して、1.5mの高低差になりますので、数値だけ見るとかなりの急坂であるように感じます。しかし、実際に表面勾配を測定できる水準器で勾配を測定してみると、1.5%程の勾配とは、ほぼ平らな状態になります。
下に水準器を置いた全体像の写真と勾配表示が分かりやすいように接写で撮影した写真を並べてみると、分かりやすいかもしれません。
2018年
9月
07日
金
夏の暑さもほぼ終わり、食欲の秋!が近づいてきましたが、ここ数日の雨によって、微生物が活発になったのか、研究所の圃場にキノコが発生しています。
芝生に発生するキノコは、フェアリーリング病と言われています。上から見ると、妖精が芝生の上で輪になって踊っている様に見えます。
フェアリーリング病を発生させる菌は、60種類以上あるそうです。キノコは、毒キノコの場合もありますので、ペットである犬や猫が間違って食べてしまわない様にご注意下さい。
2018年
7月
03日
火
6月中旬に植え付けられたポット苗。現在写真のような状況です。
一つ一つの苗の緑度(濃い緑色)もあり、芝生は横に広がりつつあります。今年は、梅雨らしい梅雨で定期的に雨が降り、ポット苗の生育にも良さそうです。
園児の皆さんも緑が増えて、園庭が徐々に芝生になっていくのを楽しみにしているのではないでしょうか?
2018年
6月
04日
月
保育園の園庭を芝生化にするために5月下旬に園の方にバミューダグラスのポット苗を作成して頂きました。ポット苗は、うまく生育している様です。この後、ポット苗を50㎝間隔で植え付けていき、2~3カ月生育させると芝生になります。
本日は、ポット苗の広がる様子を撮影するためにタイムラプスカメラを設置させて頂きました。夏の終わりには、芝生の広がる様子をお見せすることができるかもしれません。乞うご期待!
2018年
5月
25日
金
昨日、収穫した芝生を森林公園のスポーツ広場に植え付けてきました。
植え付ける前にソッドカッターを使用して、植え付け場所の雑草をめくります。次に、剥ぎ取った雑草を処分します。そして、雑草がなくなってへこんだ部分にSt.オーガスティンのソッドをはめ込んでいきます。切り取った部分の深さと芝生の厚みが同じなので、ブロックのようにはめ込むことができます。
最後に芝生に確りと水を撒きます。来週の月曜日に雨が降ってくれれば、それほど散水しなくても、芝生は活着すると思われます。
2018年
5月
24日
木
数年前に芝張りをした研究所入口のロータリー部分のSt.オーガスティン。本日、一部芝生を剥ぎました。
芝生は、ソッドカッターと言う機械を使用して厚さ2cmぐらいで切り取ります(乾燥に耐えられるように、ホームセンターで購入できる芝生よりも厚めに切っています)。切れた芝生は、長さ1m間隔で切れ目を入れ、ロール状にまいてトラックに載せていきます。
本日切り取った芝生は、15㎡になります。明日、目的地に持って行き、植え付けます。月曜日は、雨予報
ですので、雨が降ってくれれば、活着も容易かと思います。
2018年
3月
01日
木
暖かいし、風が強い!と思ったら、東海地方で春一番が吹いたそうです。正確には、東海地方の春一番は、昨日2月28日だそうです。
もう春です!
研究所のロータリーには、トールフェスク、St.オーガスチン、コウライシバとあります。トールフェスクは、常緑の芝生なのですが、St.オーガスチンとコウライシバは、冬は休眠して茶色くなります。ロータリーの芝生は、一部着色で緑にしている部分もあるのですが、着色していないSt.オーガスチンも緑度を保っています(左奥)。
中庭のSt.オーガスチンも黄緑と色落ちはしているものの、まだ緑度を保っています。下は、その接写。
今年は、昨年よりも暖かかったのかなぁ?
ところで、日陰部分は、霜が降りにくいので、St.オーガスチンは休眠していませんが、霜が降りやすい日向部分は確りと休眠しています。
2018年
2月
27日
火
暖かくなってきましたので、ベントグリーンに試験区の線引きをしました。
試験区は、テープメジャー2つとスプレー缶を使って場所を決めます。先ず、テープメジャーで縦か横、どちらか基準となる線をひきます。今回は、奥の色が変わっている部分と試験区が平行になるようにします(ちなみに奥の芝生の色が違うのは、冬の間ずっとカバーをしていたからです)。先ず、奥側に線を引きます(横の線)。そして、三角関数を利用して、斜めの長さを計算します。次に、2つのテープメジャーを使って、斜めの長さと縦の長さが交わる部分に印を付けます(頂点になります)。左右の頂点の場所が決まれば、あとはテープメジャーで各区画の場所に印を付けていくだけです。慣れれば、カンタンです。
テープメジャーが一つしかない場合は、直角三角形の辺の長さの比が3:4:5になることを利用して試験区をつくることもできますが、断然テープメジャーは2つあった方が綺麗な区画を書くことができます。
2017年
11月
29日
水
芝草の管理には、いろいろな機械を使用します。芝生の刈高や場所によって、刈り込み機械の種類が違ったり、出番は少ないけれど、なくてはならない機械もあり、小さい部署ながら管理機械だけは多かったりします。
機械庫で芝草研究所用として指定された場所だけでは、全ての機械を収納することが出来ず、一部は屋外の屋根だけの保管場所に保管していました。屋根だけなので、強い雨が降ると、機械が濡れてしまうとの問題もありました。
今回、シート屋さんに雨が入ってこない様に、保管場所の前と横にシートを張って頂きました。設置にかかった時間は、わずか数時間。あっと言う間に出来上がりました。これで大切な機械を濡れることなく保管できそうです。今後、込み合った機械庫から何台かをこちらに移動しようと思います。
2017年
11月
17日
金
明日、18日10時~15時は、農大祭です。詳しくは、下記リンクを参照願います。http://www6.shizuokanet.ne.jp/usr/noudai/noudaisai.htm
研究所内がお客様の駐車場となります。出口に向かうのに、芝草研究所の圃場の横を通るルートになっております。
折角ですので、試験中の品種に看板を設置しました。
入ったところから品種登録予定の試験区。
真ん中の緑色の濃い場所が、ゴルフ場のグリーンで使用されるクリーピングベントグラス。4㎜の高さに刈り込んであります。奥には、クリーピングベントグラス16品種を比較している試験区もあります。
最後にコウライシバの試験区になります。
残念ながら、明日は雨予報ですが、帰りがけにそっと車の窓からでも圃場を眺めて頂ければ有難く思います。
2017年
10月
30日
月
グリーンの速さを測定するスティンプメーターを使用してグリーンスピードを測定してみました。
測定には3つのゴルフボールとUSGA認定のスティンプメーターを使用します。先ず、3つのボールを転がし、その平均の距離を測定します。そして、逆の方向から同じ作業をして、2つの値の平均値がグリーンスピードとなります。平らなグリーンでは、上記方法で問題ないのですが、勾配のあるグリーンですと、坂にそって距離にかなりの違いがでますので、特別な計算式を使用して平均値を求めたりします。
で本日のグリーンスピードですが、なんと9.5フィートありました!まぁまぁ速いグリーンです。
2017年
10月
27日
金
10月になり、気温も穏やかでベントグラスの生育に最適な季節になりました。
研究所のグリーンもゴルフ場とほぼ同様の刈高である3.2㎜で刈り込みを始めました。今まで高めの刈高で管理していたのを低くしたので、多少カジリが発生してしまいましたが、グリーンの速さもそこそこあり、このグリーンでゴルフをすれば楽しいと思われます。
ゴルフ場では、グリーンに起伏があり、さらにパットが面白く感じられる季節だと思います。でも、残念ながら10月の土日は雨ばかりです。
個人的には、雨に濡れるのが好き&雨の日のゴルフでクラブハウスに入ったときのホッとする感じが良いので、雨の日ゴルフも悪くないと感じています。雨の日のゴルフが好きなのは、スコアを気にしないからかもしれませんが。。。。
2017年
9月
14日
木
ベントグラスの品種比較圃場を作るために播種をしました。
現在のベントグラスの圃場は、ペンクロスという昔ながらの品種を使用しています。近年、夏の暑さに強い品種が数多く開発されていますので、研究所でも協力業者様にサンプル提供して頂き、多くの品種(15品種)を入手いたしました。
播種時は、他の区画に間違って種が入らない様に、コンパネで一つずつの区画を囲って播種します。その後、シートをかけて種が流れないようにしてから散水をしました。
2017年
8月
01日
火
1~2箇所の発生からはじまった「ほこりかび病」ですが、水で洗い流していくうちにどんどんと場所が広がってしまいました。
病害は、芝生の葉の表面に付着しており、直接芝生に被害を及ぼすことはないとのことですので(大量に付着すると光合成・呼吸・蒸散ができなくなるので、良くないとのことです。 http://www.syngenta.co.jp/golf/season/season20.htm)、夏の間は2週間に1回の割合で病害予防のために殺菌剤を散布を実施しているのですが、追加で殺菌剤を散布することはしない予定です。
2017年
7月
19日
水
グリーンに「ほこりかび病」と思われる病害が発生しました。
カメラのマクロ機能を使って写真を撮ってみると、葉の表面が菌糸に覆われているのが分かります。どうやら葉の表面が長時間濡れている状態が続くとほこりかび病は、発生しやすい様です。
本来なら散水の回数と量を調節して、なるべく芝生の表面を乾燥気味に管理することが望ましいです。そして、散水もスプリンクラーで自動散水をするのではなく、散水の必要な場所だけにホースを使用して手散水で丁寧に散水します。ですが、研究所では、作業員の人数の問題などもあり、散水は、スプリンクラーの自動散水で対応するしかありません。自動散水ですと、部分的にですが、必要以上に散水してしまいます。このような管理で夏を乗り切れるのか心配です。
2017年
6月
14日
水
やっと、グリーン用の芝刈り機を入手しました!
この機械を使用すれば、3mm台での刈込が可能になります。とは言え、今まで6mmで刈り込みを行っていましたので、一気に刈高を下げてしまうと凸凹になっている部分を刈り込み機で刈り取ってしまい、芝生が部分的になくなってしまいます。
なので、刈高を少しづつ下げていきます。また、凸凹を無くすために砂を少しづつ入れ、芝生の面を平らにしていきます。
ゴルフ場のグリーンと同じ芝生を維持管理するには、かなり大変です。
2016年
11月
21日
月
播種から1か月以上経過しましたので、その後の様子を報告。発芽した2週間後から13mmで刈り込みを開始し、6mmまで下げました。研究所には、グリーン用の芝刈り機がないので、6mm以下での刈り込みは現在できません。来年度、刈り込み機械の準備ができ次第、ゴルフ場のグリーンと同様の3mm台での管理になります。
2016年
10月
06日
木
豊橋市体育協会様が研修に来られました。ちょうどベントグリーンを造成しようとしていたところでしたので、播種のお手伝いをして頂きました。
ベントグラスの種は、芝生の種の中でもかなり小さい部類に入り、種だけを播種をすることはかなり難しいです。そのため、増量剤として肥料を混ぜて散布します。まず、種と肥料の量を量り、種と肥料のMixを作ります。その後、種と肥料のMixが計画どおりに散布されるように散布機の目盛りを調整します。今回は、縦横2回に分けて播種をし、1回の散布でベントグラスの種3g/m2、肥料9g/m2になるように調節しました。上手く播種できたかどうかは、後日のお楽しみ。
2016年
5月
31日
火
芝草研究所でもドローンを研究に利用しています。
今まで、芝生の色や被覆率を測定するのに三脚に取り付けたデジタルカメラで写真を撮り、それを分析していたのですが、それだと何枚もの写真を撮影しなくてはならず、かなりの時間を要していました。また、撮影位置が地上わずか数十センチからなので、撮影できる面積もとても小さく、試験区全体を表すことが課題でした。
そこで、ドローンの登場です。上空30mほどから写真を撮れば、芝草圃場の全体像を簡単に撮影できます。いまのところ、全体像の写真から必要部分を手動で切り取る作業が必要で、写真の分析に関してまだまだ課題が山積みです。でも、地表での観察では分かり難いことも上空からなら一目瞭然!
カメラアングルを変えれば、研究所全体の写真も撮れます。一枚一枚の葉は小さい芝生ですが、上空からの映像がかなり役立ちそうで、今後の発展が楽しみです。
2015年
9月
04日
金
研究所を訪問される方からお褒めの言葉を頂くことの多い研究所入り口の芝生ですが、今年も無事に夏を越すことが出来ました。
上の写真で向かって左奥から時計回りに寒地型芝草のケンタッキーブルーグラス、暖地型芝草のセントオーガスティン、寒地型芝草のトールフェスク、そして最後が当研究所で品種登録予定のコウライシバになります。コウライシバは、ポット苗で植え付けましたので、残念ながらまだ全面を被覆していません。
寒地型芝草が見た目にも綺麗ですので、家の庭で育ててみたいと言われる方が多いのですが、夏越しさせるにはいくつかコツが必要です。今日はそのコツを紹介したいと思います。
①刈高をできるだけ高く維持する。刈高が低いとその分、根の長さも短くなります。根が短いと暑い日に水不足になってしまうこともあります。研究所では、刈高4~5cmぐらいで管理しております。
②夏は、殺菌剤で病害の予防を。夏に病害が発生すると、芝生が一気になくなることがあります。今年は、3回予防散布を実施しました。来週に今年最後の予防散布を予定しております。
③これが一番大切なのですが、夏の終わりから冬にかけて施肥。この時期から年末にかけての施肥で、ほぼ1年分の施肥を実施します。そして、春からはほとんど(今年はしませんでした)施肥をしません。
以上3点のコツをつかめば、1年を通して緑の芝生を維持することが出来ると思います。分からないことがあれば、いつでも研究所をご訪問下さい。お待ちしております。
2015年
4月
15日
水
毎年春になるとクスノキの落葉が始まります。この時期、落ち葉をとってもとっても、次々落ちてきます。芝生と落ち葉のコントラストは、なかなか綺麗ですが、あまりの落ち葉の多さに秋と勘違いしてしまいそうです。
2015年
4月
09日
木
暖かくなってきて、3月下旬ぐらいから雨の日が多いことからもWOSした芝生が2月の寂しい状態から復活です。もう少しすると施肥量も増え、芝生の刈り込み作業も冬の間よりも回数が増えてきます。それにしても、綺麗な緑ですね。
2015年
2月
20日
金
WOSした芝生、2月の状態です。擦り切れている状態ではないのですが、芝生の状態が良くありません。寒さが原因なのかもしれませんが、実際のところ、詳しい原因は良く分かりません。暖かくなってくれば、緑が復活すると思いますが、その間しばし緑の芝生とお別れです。
2014年
12月
09日
火
10月にウンターオーバーシード(WOS)した芝生ですが、2ヶ月たった今でも元気に生育しています。現在、ベースのバミューダグラスは、まだ少し緑ですが、休眠し始めています。バミューダグラスは、今月末には完全に休眠してしまいますので、今後芝生の色はライグラスの色になります。とは言っても、同じ緑色なので見た目では、なかなかどちらの芝生の色なのかは分かりません。
2014年
11月
15日
土
農林技術研究所では、新品種育成や生産安定のための新技術開発及び加工による消費創出などに取り組んでいます。
このような研究所の取組について、一般県民を対象に、楽しみながらご理解いただくことを目的に「公開デー」を開催しました。
研究成果の展示や園芸相談などもあるのですが、今回私が担当したのは温室ガイド&クイズラリー。毎年恒例の参加賞の焼き芋が好評で大繁盛でした。参加して頂いた方ありがとうございます。
2014年
10月
08日
水
今年度に芝生化した高校ですが、植えつけた暖地型芝草のバミューダグラスは、冬に休眠して枯れてしまいます。本日は、冬でも緑になるように寒地型芝草のペレニアルライグラスを播種しました。このような播種をウンターオーバーシード(WOS)と言います。WOSは、冬でも芝生を緑に保ちますが、美観だけでなく、使用による擦り切れからも芝生を守ります。特に野球場外野部分の芝生の擦り切れが心配ですので、WOSの効果をこれから観察していこうと考えております。
2014年
7月
11日
金
高校のグラウンド芝生化1ヵ月後。6月は、梅雨にも関わらず雨が少なく芝生の生育が心配されたのですが、7月に入り、雨も降るようになってきました。ポット苗植栽1ヵ月後の状況ですが、芝生はそれなりに横へ横へと広がっている様です。写真右奥は、人工芝のグラウンドなのですが、芝生の色の方が人工芝よりも鮮やかに見えます。
2014年
6月
25日
水
九州へ出張したおり4~5年前に芝生化された小学校7校を訪問しました。1校のみ完璧な芝生の状態で、残りの学校は全て無残な状態。とりわけ芝生の管理予算があるわけでもなく、どの学校でも既に芝生維持を諦めている状況でした。その原因として、芝生管理の予算がついていないことが問題に感じました。残った芝生を見て、きっちり肥培管理を行えば、元に戻るようにも見え、施工だけ実施して、その後の管理が考えられていない現実を目の当たりにし残念でなりません。
2014年
6月
04日
水
試験的に高校のグランドの一部を芝生化するために研究所で作ったポット苗を搬入しました。サッカー部員に手伝っていただき、あっという間に2トントラックに詰まれたポット苗が降ろされました。9日からポット苗の植え付けを開始するとのことです。
2014年
6月
02日
月
研究で使用させて頂いている保育園の芝生ですが、冬に芝生が休眠している間に動線部分が裸地化してしまいました。今日は、研究所で作ったポット苗で裸地になった部分を補修しました。これから梅雨に入り、雨が降ってくれれば、裸地部分も回復すると思います。
2014年
5月
31日
土
福島での学会に参加したときに偶然見つけた某運動場です。一瞬、刈り込みで出来たストライプかと思いましたが、よく見ると刈り込みが原因ではなさそうです。余りにも綺麗な色の違いですが、どうやら肥料ムラの様に見えます。液肥にして尿素でも散布したのでしょうか?
2014年
5月
31日
土
福島大学で開催された日本芝草学会2014年度春季大会に参加してきました。今回は、「園庭芝生の施工について」と「葉色測定システムの開発」との2つの研究発表をしました。
2014年
5月
22日
木
ロータリーのセントオーガスティン。芽出しが心配だったのですが、ノシバやコウライよりも少し遅れて緑になってきました。これから気温も上がってくるので、更に緑度が増してくることだと思います。施肥と刈り込みを実施しました。
2014年
5月
15日
木
昨年に引き続き、今年も芝草管理講座を開催しました。今日は、全3回の講座のうちの1回目。内容は、昨年とほぼ同様で、肥料の計算方法と年間の肥培管理作成の手順を午前中に講義し、午後からは屋外に出て散布機の目盛り設定をチームに分かれて実施して頂きました。
10時~15時までの講座ですが、1日の講義で芝生管理の施肥に関して、自信を持って行って頂ける様な内容になっていると自負しております。昨年と同様に今年も定員オーバーになってしまい、参加できなかった方にはたいへん申し訳なく思っております。本講座は、来年も実施しますので、是非宜しくお願いいたします。
2014年
3月
17日
月
研究所入り口ロータリー部分に張る芝生が宅急便で届きました。セントオーガスティンと言う暖地型芝草になります。本来、暖地型芝草は木の下など日陰での生育は日照不足となり、上手く行かないことが多いのですが、このセントオーガスティンは、暖地型芝草のなかでは日陰に強い芝生になります。今後、どうなるか楽しみです。
ところで、芝生の色が緑でありませんが、これはまだ寒い為、芝生が休眠しているからです。暖かくなってくれば緑になってくれることでしょう。
2014年
3月
10日
月
昨日、研究所入り口にあるロータリー部分の雑草をはぎとったのですが、お昼過ぎに見てみると、穴からセミの幼虫がはい出していました。最近暖かい日が続いていたので、夏と勘違いしたのでしょうか?まだそれほど暖かくないことに気が付き穴の中に戻ってくれると良いのですが。
2014年
2月
27日
木
病害虫防除のイ・ロ・ハ・ニ・ホ・ヘ・トとのタイトルで講演をしてきました。
講演では、ノズルの選択方法、薬剤の散布について散布方法・水量・時間帯などから、耐性菌の対策についてなど、イ・ロ・ハ・ニ・ホ・ヘ・トと数が合うように7つのポイントについて講義しました。盛りだくさんの内容だったと思います。
2014年
1月
21日
火
1月17日(金)に静岡市民文化会館中ホールで行われた芝生文化創造プロジェクト講演会の冒頭にて、「静岡県芝草研究所からの報告」ということで15分ほど講演させてもらいました。
小学生から大人まで幅広い年齢層の方々にわかりやすく説明できるか不安もありましたが、無事に終えることができました。
2013年
11月
12日
火
静岡県緑の安全協会さんが訪問されました。研究所の紹介のあと、「ゴルフ場コース管理の新しい管理手法について」との題で90分間講義をしました。
講義では、ゴルフ場のコース管理で最も大切であろう更新作業に焦点を絞り、サッチ層、透水性、土壌プロファイル、散水に使用する水の4点からどのような更新作業がそれぞれのグリーンに良いのかを考えるための講義をしました。場合によっては、更新作業の必要がないことも理解して頂けたかと思います。
近年、毎年が異常気象のため、夏は猛暑日が続き、グリーンの維持管理が年々大変になってきています。今日の講義が管理に少しでも役に立てば嬉しく思います。
講義の後は、圃場を視察して頂きました。
2013年
11月
08日
金
秋季芝草学会の校庭芝生部会にて「温暖地域における草種選択」との題で30分の講演をしてきました。
講演では、ノシバ、コウライシバ、バミューダグラスの違いなどを実際の状況下での写真で紹介しました。特にノシバとバミューダは、現在保育園で試験中ですので、写真を多く使いほぼ写真での発表となりました。最後に試験をしている保育園ではないのですが、ほとんど芝のなくなったコウライシバの園庭を施肥と刈り込みの実施により100日ほどで回復した事例を見ていただきましたが、皆さん驚きだった様です。
2013年
10月
29日
火
第43回全県下グリーンキーパー会兼日本芝草管理技術者会静岡地区にて「排水 FWをドライに保つには」との題で90分間の講義をしてきました。
講義では、ゴルフ場の法面に雨が降ると、どれくらいの水量になるかと言う計算から、FWをドライに保つには法面からFWに雨が流れ込まないようにすることの重要性の説明から始め、水の流れ、宙水層などのコンセプトについて説明しました。その後、表面排水、暗渠排水、表面排水と暗渠排水の組み合わせでどのような施工方法が良いのかを講義しました。
古墳の技術についても多少触れましたので、興味を持たれた方も多かったのではないでしょうか?
2013年
10月
03日
木
10月とは思えない暑さの中、ライグラスの試験のため、圃場の整備作業、試験区画の設定、播種等を行いました。
県庁の環境ふれあい課緑化班の方々も来てくださり、一緒に汗を流して作業をしました。
作業終了後に散水して、一段落です。
1週間程度で芽が出てくると思いますので、楽しみに待ちます。
2013年
9月
21日
土
9月21日(土)に本年度の第3回芝草管理講座を開催しました。
午前のウインターオーバーシーディングの講義に続き、午後は廿日出所長の芝草の害虫に関する講義を行いました。
講義終了後、修了式を行い、廿日出所長から27名の方に修了証を交付しました。
修了者の皆様の今後の活躍を期待しております。
来年度も引き続き芝草管理講座を開催してたいと思いますので、積極的な参加をお待ちしております。
来年の春にお会いできるのを楽しみにしております。
2013年
9月
04日
水
浜松市中区の遊歩の丘保育園で芝生開きが行われました。
当日は私も参加させていただき、園児の皆さんへ芝生についてお話させてもらいました。
静岡県のイメージキャラクターの『ふじっぴー』やShizuoka環境キャラバン隊の『しばたろう』も来てくれて大盛り上がりでした。これからいよいよ芝生を使った試験の開始です。
2013年
8月
21日
水
8月21日は、県民の日(静岡県の誕生日)です。明治9年8月21日に当時の「静岡県」と「浜松県」が合併して今の静岡県が誕生しました。今年で誕生から136年になります。
農林技術研究所では、県民の日に施設を一般公開しています。芝草研究所もそれに習い、本日芝草圃場を一般の方に公開致しました。
芝を見て品種名がそれぞれ分かるようにネームタグを作成し、圃場に設置しました。ノシバ、コウライシバ、ライグラスがあるのですが、それぞれどうちがうのかを見ていただけたかと思います。
数名の方が見学に来てくださいました。ご来場、ありがとうございました。
2013年
7月
29日
月
7月4日に雨が降って以来、長い間まとまった雨がなかったのですが、昨日やっと雨が降りました。
芝草圃場に設置した気象観測機によりますと昨日は15mm、未明には11mmの雨、合計26mmの雨が降った事が分かります。24日には6mmと少ないですが降雨がありましたので、水不足で乾燥していた研究所の芝は青々としてきました。
土壌水分を測定するセンサーでは、明日の雨により、土壌水分が上がっている事が確認できます。興味深いのは、6mmの雨では、土壌水分がさほど増えなかった事です。グラフを見るといろいろな事がみえてきそうです。
2013年
7月
15日
月
神奈川県公園協会主催、日本芝草学会校庭芝生部会共催により、県立保土ヶ谷公園で毎年開催されているアマチュア芝生管理教室に参加してきました。本日は、全3回の講義の1回目で、3日間全ての講義を受講した参加者には、修了証を発行してくれます。どこかで聞いた事があるな?とお思いの方もいるかもしれません。実は、静岡県芝草研究所で実施している芝生管理講座は、アマチュア芝生管理教室をほぼそのまま真似しているのです!
さて、本日の講義は、
◎「過密校での芝生育成 -桃五方式-」
◎「芝生の生育診断と対応策」
◎「今年の芝生はどうですか?2013年の情報共有」
でした。午後は、保土ヶ谷公園にあるサッカー場の更新作業(ムク刃でのエアレーション)を見学し、懇親会にも参加してきました。
「過密校での芝生育成 -桃五方式-」では、桃井第五小学校芝生を育てる会の奈良先生が管理の方法や工夫などについて講義して下さいました。毎年芝生がなくなってしまっても、春・秋にライグラス播種を繰り返し、夏にはバミューダグラスのポット苗を植栽して緑のグランドを維持しているとの熱意には、心を打たれました。また、管理道具を自分で作成したり、刈り込み機械に工夫を施したりとアマチュアとは思えな高いレベルでの管理には、ただただ驚かされました。
「芝生の生育診断と対応策」では、東洋グリーン株式会社の秋篠先生が芝生を管理するときのポイントについての講義でした。講義内容は、芝生校庭の損耗を防ぐための技術チェックリストにもなっており、とても分かり易いと思いました。
「今年の芝生はどうですか?2013年の情報共有」 では、この芝生管理教室の発起人でもある芝生応援団グラス・ルーターの長倉先生が今後どのような点について管理していけば良いかについての講義でした。芝生を管理し始めたばかりのアマチュアの方には、もっとも参考になる講義だと感じました。
静岡県の芝生管理講座は、今年あと1回ですが、こちらはあと2回あります。芝生に興味のある方は是非参加を!
2013年
7月
10日
水
園庭でいろいろな芝生を実際の使用下において評価する試験の試験区の作成が終わりました。種は、6日前に播種したのですが(播種した区画には、白いシートを被せています)、本日2つの芝で発芽を確認しました。ここ数日猛暑日が続いていますが芝の発芽には好影響です。しかし、発芽したての芝の根は短いので、これから数日間は特に土壌表面を乾燥させないように管理しないといけません。まだまだ気の抜けない日が続きます。
2013年
7月
01日
月
7月1日(月)グリーンバンクの緑化事業に芝草研究所の試験を兼ねた園庭緑化の工事が始まりました。4日前に土壌改良としてコンポストを土壌に混ぜ込み、本日は、保育園の先生と園児達で試験区外の場所に研究所で育てたバミューダグラス(品種:リビエラ)のポット苗を植栽しました。
園児達は、先生が掘った穴にポット苗の数を競いながら植えていました。ひとり40~50ポットほど植えたと思います。
今回、持ってきたポット苗の数に余裕がありましたので、踏圧の多くかかりそうな場所には密度を高めて植えつけることが出来ました。
2013年
6月
29日
土
第2回芝草管理講座を開催しました
6月29日(土)に第2回芝草管理講座を開催しました。前回に引き続き多くの方々に受講いただきありがとうございました。今回も前回同様、座学と実技の両面から芝生管理について理解して頂けるようにプログラムを作成いたしました。
第2回は、「土壌と散水」に関する講義を行いました。
午前中は、土壌に関する講義を実施し、土壌の性質について学んで頂きました。講義の後は実技で、簡易的に土壌を判別する方法などを行いました。
午後は、散水に関する講義で、土壌と散水の関係性や散水の必要量などについて行いました。実技では、散水の均一性や1分間に散水される水量の測定方法を実施しました。
受講者の皆様お疲れ様でした。
3回全ての講義に参加された方には、修了書をお渡しいたしますので、是非次回(3回目)も参加をお願いいたします。
2013年
4月
27日
土
芝草管理講座を開催しました
4月27日(土曜日)、県と公益財団法人静岡県グリーンバンク主催の第1回芝草管理講座(全3回)を、静岡県農林技術研究所(磐田市)で開催しました。
県では、公園や学校などで芝生緑化を促進するため、普及啓発や芝生緑化への支援と併せて、芝生の研究調査に取り組んでおり、昨年10月、静岡県芝草研究所を開設し、常緑で管理しやすい芝生の開発に取り組んでいます。
当日は37名の参加があり、芝草研究所の池村研究員から肥料の種類や散布量の計算方法といった座学のほか、管理機材の実技についても講義を受けました。